ネフローゼOLの記録

ネフローゼ症候群とのお付き合い日記

【入院17日目】命を扱う仕事

こんばんは。

腎生検が終わり、翌日のエコー検査も問題なく、無事点滴からも尿カテからも解放されました。嬉しい〜😂

そして腎生検が無事終わったので、来週中には退院できることになりました!大きな検査はもうないので、だいぶ気持ちが軽くなった😇

 

さて、今日は台風19号が上陸していて、雨風の音が凄い・・・😱😱 のですが、現在入院中で病院にいるため、気持ち的にはちょっと安心😅

 

とは言いつつも、こうやって病院で安心することができているのは、この台風の中働いてくださっている医療関係者の皆さんあってのことです。

 

今までは台風が来たら、休めるなら仕事休めばいいじゃん、なんて簡単に思っていました。もちろん、人の生活や命に直結する仕事をされている方はそうもいかない、というのは、理解はしていたつもりでした。

 

しかし実際に患者という立場になって、一昨日は腎生検で一日寝たきりという状況も経験して、私は今、自分1人の力では生きることもできないんだな、と実感しました。(いや、もともと1人の力なんかでは生きていないのですが・・・)

例えば今日、医師も看護師も薬剤師も、栄養士や調理師も、みんなが病院に来なかったら、私は今日1日、ご飯も食べられなければ薬も満足に飲めなかったかもしれない。日常的に服用しているステロイドを突然やめるというのは、かなり危険であるそうです。

もし、それが一昨日の腎生検の後の寝たきりの時間だったとしたら? 私なんかまだいいですが、常に点滴が必要だったり、命に関わる機器(名称は分かりません…😅)を付けている患者さんは、どうなってしまうのか?

 

医療に携わるというのは、人の生死に携わることなんだなあという、当たり前といえば当たり前のことなのですが、そんな当たり前を、25年生きてきて今やっと身に染みて実感しました。命を扱う仕事って凄い。技術や知識はもちろん、仕事に対して持つべき責任感も凄い。

(誤解のないように一応書きますが、医療系でない仕事を貶すつもりはありません。あくまで医療系の仕事に対して、凄い!という率直な感想を書いています)

 

また、間接的に人の命に関わる仕事もあります。私のやっているネットワークを扱う仕事も、間接的には命に関わります(私は医療系のネットワークを担当したことはないですが)。例えば病院の電子カルテは、病院内のネットワークが落ちれば見ることができなくなってしまいます。そうなると、患者に対して適切な処置ができなくなります。

他にはどんな仕事があるだろう。医療機器を扱う仕事や、薬を作る仕事や、それらを病院まで運ぶ仕事や・・・。安直に思いつくのはこれくらいですが、考えれば考えるほど、実に沢山の要素が絡んで医療は成立しています。一つでも欠けたら適切な治療はできません。

 

大学で社会学を4年も学んでおいて、満足に目も向けてこなかった社会はまだまだありました。しかも日本国内で、ほんの身近なところに。

なんだかこの視点を得られただけでも、私が病気になった意味はあったのかもしれない。そんなプラス思考になれるほどの感覚でした。

 

結局何が言いたいのかというと、医療関係者の方々への感謝を書きたいです。私がいま生活できているのは、直接的にも間接的にも、医療に関わっている皆さんあってのことなのです。

Twitterで「医療従事者は台風でも休めない」というツイートを見かけました。今までの私なら「まぁそうだよね」と流していたかもしれませんが、今はその重大さを少しは感じることができているつもりです。

 

台風、早く通り過ぎますように。大きな被害もありませんように。

 

f:id:chanebi:20191012231805j:image

今日は恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読みました。ピアノのコンサートに行きたくなりました。登場人物の描写も演奏の描写もとても引き込まれて、上下巻なのに凄いスピードで読んでしまいました。実写版がこの間公開されたばかりのようなので、体調に余裕があれば見に行きたいな〜😇

 

それでは。